定額制音楽配信の未来。

- タダよりもこわい
聴き放題と見放題 !  - (良い意味で)
 
 
 
Apple MusicやAmazonのPrime Musicなど、
年額数千円であらゆる音楽を
聴き放題という時代に突入しました。
 
広く音楽ビジネス全般において
旧来のCD販売の業態より
「儲かる」という試算が出ているそうです。
 
 
 
音楽というものは
聴いてもらってはじめて
ファンになってくれたり、
音源を買ってくれたり
ライブに足を運んでくれるものです。
 
AppleやAmazonの聴き放題であれば、
通勤通学中にスマホで聴いて
「あれ?これ誰だろ、好きだ!」とか
ジョギングしてる人が
「ノレるわ、これ!」みたいな
旧来のレコードCDショップやテレビでは
掘り起こせなかった層に
訴えかけることが出来ると言われています。
 
 
ストリーミングやダウンロードが
当たり前になってきて、
CDというパッケージに
こだわる必要がなくなってきているのは確かです。
 
 
「プレイリスト」の時代の到来ですね。
 
人間不思議なもので、
タダでもいらねーと思っていたものが、
ひとたび興味を持った瞬間から
もっと知りたいに変わります。
 
タダでもいらねーという人は
そもそもショップにも行きませんし、
レンタルすらしないはずです。
 
でもApple MusicやPrime Musicで
たまたま偶然聴いた曲が好きになっちゃって、
「プレイリスト」を作りたくなって、
聴き放題できる曲を
片っ端からダウンロードしたりします。
 
 
すると、どうでしょう。
絶妙に欲しい曲だけ聴き放題できません。
そこはAmazonの方が一枚上手です。
 
「あなたへのおすすめ」
 
ライブのブルーレイなら
その曲聴ける、買っちゃおう!
音質もいいしね!
 
ググってみたら
ハイレゾ音源も出てんじゃん、
Xperiaに機種変したばっかだし買ってみる!
車でも聴きたいしCDも買うわ。
車はCDの方が逆に楽。
 
 
タダでもいらねーと言ってた人が
すっかりファンになってしまったわけです。
 
 
僕自身もPrimeビデオで、
普段なら興味の無い海外ドラマですが、
たまたま「プリズン・ブレイク」を見てみたんです。
見放題だし、まぁいいかぐらいの軽いノリです。
 
そしたら、めちゃくちゃ面白い!!
これが10年くらい前のドラマだなんて信じられない。
シーズン1~シーズン4まで一気見です。
(マイケルは天才だな)
 
ここまでプライム会員の年額3,900円だけです。
まだまだたくさん他の作品も目白押し。
 
そして「プリズン・ブレイク」が
大好きになってしまった僕は
もっと良い画質で見たくて
ブルーレイを検討中です(^ ^;)
出演していた俳優さんの
別の作品も気になってくる。
 
サントラは出てるのかな?
テレビで見るにはFireTVが必要か、
そうかふむふむ…
 
もうAmazon側(あるいはドラマ制作会社側)の
思惑通りです。
カイジっぽく言えば、
主催者側の思うつぼっ・・・・!
やつらの養分っ・・・・!(笑)
 
 
タダよりこわいものはない!
って言いますけど、
ありましたよ、
タダよりもこわい聴き放題と見放題 !
 
 
 
聴き放題というのは 見方を変えれば
強制力を受けるということでもあります。
聴きたくもない曲がプレイリストになっていて、
聴いてみたらあれ?いいぞこれ、
みたいな購買へつながる偶発性が生まれるのも
聴き放題のメリットのひとつでしょう。
 
 
音楽の強みは何かをしながらでも
聴いてもらえることです。
映画なら2時間は座って集中しなきゃいけないですし、
本だったら走りながらは読めません。
 
 
でも音楽なら
ドライブやジョギングしながら聴いたり、
通勤や通学中にスマホで聴きながら
メールやLINEも打てます。
部屋にいる時もずーっとBGMを流していても
全然OKです。
 
 
レンタルショップもCDショップも
行くだけでなかなか億劫ですが、
今やPCやスマホを持っていない人は
いないくらいです。
 
人間一度楽なことを覚えたら、
もう楽なことにしか目を向けなくなります。
欲しい曲を探すのに
レンタルショップを歩くのすら面倒くさい。
 
 
そして登場した定額制音楽配信。
スマホの中だけで選り取り見取りです。
こんな楽なことはありませんよね。
 
 
でも音楽をリリースする側だって
ただ出血大サービスしているわけではありません。
 
「フロントエンド」
「バックエンド」
という考え方で、
 
フロントエンドは最初にお客さんに見せるもの、
興味を持ってもらうもので
バックエンドは本当に買ってほしいもの
というビジネス用語としてよく使われます。
 
 
つまり、Amazonの聴き放題で聴かせる曲を
あらかじめ決めておいて、
本当に買ってほしいもの
(キラーチューンやハイレゾ音源、ライブのチケットなど)に
人の流れをうまく流し込もうという考え方です。
 
(僕で言えば、
見放題の「プリズン・ブレイク」に ハマってしまって
ブルーレイとかFireTVとかサントラを
買ってしまうという流れです。)
 
 
 
YouTubeでの動画配信も
プロモーションとしては有効だと言われてきましたが、
動画というものは
ある程度じっくり腰をすえながら見るものなので、
先ほど言ったような音楽の強みである
「ながら聴き」がしにくい。
 
プレイリストを組んで
(あるいはすでに組まれて配信されている曲を)
シームレスにスムーズに快適に聴きたい人からすれば、
15秒の動画広告スキップをクリックすることさえ面倒くさい。
広告が終わるのを待つのはもっとだるい。
 
 
こういった人の動向を
専門に解析する会社があるくらいですから、
時代に即した音楽ビジネスの在り方も
常にフレキシブルでなければいけませんね。