ボーカルの音程。

 
 
 
みなさん、「AUTO TUNE」という音程修正ソフトを知っていますか?
 
 
 
 
これです。
 
 
このプラグインソフトが登場して以来、
メジャーでのレコーディングが変わりました。
良くも悪くも(笑)
 
僕が1番関わりの深いレコード会社エイベックスでは
専属エンジニアさんがこの音程修正のみを専門にやる
特殊部隊がいるぐらい(笑)
 
それぐらい現在では、
マストアイテムとなった「AUTO TUNE」。
 
どんなに音痴なシンガーでも、
たちまち歌のうまいシンガーに早変わり。
 
 
フラフラした音程を狙った音程に
ドンピシャで直してくれます。
 
 
みなさんが聴いているCD、
いまやほぼすべてにおいて
この修正が施されています。
 
たとえアコースティック感を
売りにしているアーティストでさえも。
 
 
1度直し始めると、
際限なく直したくなる麻薬のようなプラグインです。
 
 
人間の耳はいい加減なのか、鋭いのか
 
 
いい意味でフラフラした音程でも
気持ちよく聴けていた歌に
ひとたび手を入れると・・・
 
 
もう音程がジャストミートしていないと
気が済まなくなる。
 
 
僕は仕事柄、
どんなに巧妙に歌が修正されていても(笑)
たちまち見抜く自信があります。
 
 
名前は言えませんが、
音程が終始フラットしながら歌う某シンガー。
 
この「AUTO TUNE」登場以前は、
ひたすら正しい音程よりちょっと低いところを
今にも墜落しそうな感じで歌っていました。
 
 
 
でも、「AUTO TUNE」登場以後は
見事に正しい音程にジャストミートしています。
 
 
そして世間は言います。
 
 
「歌うまくなったよね・・・」
 
 
と。
 
 
違うんです。
 
すべてはこの「AUTO TUNE」のおかげなんです。
 
いろいろ賛否両論ある「AUTO TUNE」ですが
僕はいいんじゃないかと思います。
 
 
もちろん歌はうまい方がいいし、
それに越したことはないです。
 
 
でもこれまで、歌なんてとても無理 ! 
って思っていた人が
歌うことを楽しむことが出来るんですから、
素晴らしいツールなんだと思います。
 
 
音程はイマイチでも、
声質がいいなら、ちゃんとした曲になるし
きちんと作品にすべきです。
 
音程も声質もイマイチだけど、
ステージのパフォーマンスや歌詞の世界観に
自信があるなら、それを多くの人に伝えるべきです。
 
 
女の子のメイクと一緒なんじゃないかな・・・
 
メイクでキレイになったり、
かわいくなったら、それでOKみたいな。
メイクして自信がつけば、
もっと違う魅力って出てきますからね。
 
 
1番いけないのは、
自分の歌はたいしたことないって決めつけちゃって
自分の可能性を否定しちゃうことだと思います。
 
 
そんなわけで、次から次へ出てくる便利ツールは、
自分の武器にしてしまうことです。
すっぴんの歌で勝負する時代は
もうとっくに終わっています。
 
 
巷に流れている歌のほぼすべてが
メイクされた歌ですからね。
 
ちなみに、「AUTO TUNE」を
エフェクトとして過激に使うと、こうなります。