売り込みのコツ。

 
 
 
レコード会社やプロダクションには、
1日数十から数百のデモ音源が届きます。
 
 
 
昔はカセットテープやMDでしたけど、
今はほとんどCD-Rやデータです。
 
 
 
10数年前、まだ僕がとあるレコード会社に
出入りするようになった頃のお話ですが
 
 
「好きなだけMDあげるよ」
 
 
なんて言われて「やったー」なんて思ってたら
 
 
それは・・・
 
レコード会社に売り込まれてきた
膨大な数のデモ音源でした・・・
 
 
まだ封筒に入ったそれらは、
うずたかく積み上げられていて
中には当然プロフィール写真や、
歌詞カードや連絡先などが書いてある紙などが
入っていました。
 
たしかにMDなら初期化してしまえば、
また再利用できます。
 
でも僕には、胸が痛くて、
そんな夢の詰まったMDを持っていくことが出来ませんでした。
身につまされる思いというかなんというか(笑)
 
ただ人の売り込み資料なんて、
見る機会は滅多にないと思って
いくつか曲を聴かせてもらったり、
資料なども見させてもらいました。
 
 
中には、この曲レベル高いんじゃないかな?とか
かっこいいユニットだなぁなんていうのも
いくつかあったりして。
 
 
でも連絡先が書いてない!
 
プロフィールがやけにえらそう。
 
なぜか写真だけが入ってる。
 
明らかに封筒が汚れている。
 
プリクラ。
 
 
こんな感じの音楽以外の点で
問題があるものがやけに多かった。
 
いや、大多数を占めていたと言っても
いいかもしれません。
 
 
もし、これが音楽じゃなくて
通常の就職活動に置きかえてみたらどうでしょう。
 
 
会社に就職したくて、写真をプリクラで送りますか?
絶対に送らないはずです。
 
履歴書や経歴などプロフィール欄に、
偉そうな態度で書きますか?
絶対書きません!
 
もちろん音楽活動は就職活動とはまったく違います。
 
でもなぜか、こういった残念なものが多いのは事実です。
これは今も昔もなぜか変わらない風潮です。
 
 
 
これを端的に答えるなら、ズバリ
 
「現実感の欠如」
 
です。
 
 
ちょっと堅い言い回しになってしまいましたけど
 
つまり売り込みしているほとんどの人が「現実感」なしに
売り込みをしているということです。
 
 
某巨大掲示板やネット上での書き込みに
誹謗中傷や批判的な意見が 満ちあふれてしまうことに、
ちょっと似ています。
書き込みしている人たちに現実感はないんです。
 
 
あくまでもパソコンのディスプレイの向こう側の出来事。
 
 
だから言いたい放題、やりたい放題。
 
 
 
音楽なら、所詮テレビの向こうの世界。
 
だから、売り込みしてるんだけど現実感がないから、
聴く方も聴く気がなくなって
売り込み音源が聴かれないまま捨てられてしまう。
 
そんな残念なデモテープのおかげで、
本物の才能までも打ち捨てられてしまうことは
実は往々にしてあることなんです。
 
 
でも、そんなことにはめげずに
しつこく、しぶとく売り込みし続ければ、
道は開けるものです。
 
 
ただひとつ。
 
大事にしなきゃいけないことは
テレビの世界だろうと、 華やかな世界だろうと、
そこにいるのは間違いなく「人」です。
動かしているのも「人」です。
 
 
例えば生命保険会社、レストラン、
美容院、洋服屋、証券会社、IT企業・・・
一般の世界となんら変わりはありません。
これらの業種だと急に現実感が出てきますよね。
 
 
この「現実感」を大事にして
音楽活動に臨んでみてください。
 
必ず多くのミュージシャンに
差をつけることが出来ますから!
 
デモ音源も、プロフィールも、
写真も、必ず送る先には「人」がいて
その「人」に伝えることを強く意識することができれば
 
 
その時は、現実としての音楽活動が見えてくるはずです。
 
 
今はテレビ局やレコード会社だけじゃないでしょう。
プロモーション先は無限に考えられます。
自分だけの可能性をどんどん試していってください !