僕が大学生のころ。

 
 
 
僕が大学生のころ。(笑)
 
 
 
音楽を志す前は
弁護士になろうと思ってたんです。
法律の条文は美しくて好きでしたし、
法律の数学的な解が
社会を守ってる感じもカッコよくて。
勉強するのも好きでしたしね。
何より社会的ステータス高(ry 
 
みんなみたいに
会社勤めは出来ないだろうなあ、
いずれは独立して
法律事務所でも構えて仕事するんだろうなあ 、
なんて思っていました。
「南 法律事務所」だな、とか思ってた。笑
20歳くらいの時かな。
 
 
音楽はもちろんその時から大好きで、
CDやレコードを買いまくったり、
シンセの音を作ってはすげえカッコいいわーとか、
テクノのコンピレーション・アルバムに参加しては
オレ天才だろとか思ってた時期です。
テレビでちょっと自分の曲が流れて、
やばいわこれ…みたいな。
 
テクノで食えたら最高だよな。(20歳)
これけっこうマジで思っていて、
ロンドンにテクノ留学できないか真剣に考えてたくらい。
まぁ、そんな留学はないんですけどね。
 
 
そんなこんなで少しずつ
音楽の毒牙は僕をむしばんでいきます(笑)
 
 
まず大学の授業に行かなくなります。
そんなことより、機材買うためにバイト、バイト!
バイトが終わったら渋谷のクラブに直行です。
お金がもったいないので、
知り合いのDJとかと
関係者通用口からこっそり入場です。
 
これが世界で一番新しい音かあ、すげえな!
お、あの子かわいい()
 
夜通し渋谷で遊んで、 帰るころには完全に朝。
その帰り道、電車で景色を見ながらふと思うんです。
 
「オレ、このままで大丈夫かな」
 
家に着いたら、
そのまま寝ずにシンセで音作り。
音楽で生きていくにはみたいな本を買ってきては、
読んでみる。
いま見たら笑っちゃうような内容の本でしたけどね。
 
その頃はインターネットなんてない!! ので、
人に教えてもらうか、
本を読むかぐらいしか出来ません。
 
 
どうやら、音楽で食っていくには
プロにならなきゃいけないらしい。
まずは名のあるレコード会社に
曲を認めてもらって、
世の中に作った曲をリリースすることだ。
 
これは大学の就職課に相談行っても
ラチがあかないことぐらいは
当時の僕でもわかりました。
 
その頃からです。僕の中で音楽の炎が
メラメラと沸き起こってきたのは。
 
 
遊びでやってたユニットは封印、
ゆるい音楽サークルとかとは関係を断って、
今で言う意識高い系(笑)の人たちと絡まなきゃダメだ!
っていう意気込みで、
曲の売り込みとメンバー探しが始まります。
それはもう猛烈な勢いで。
 
 
ちょうどその頃、
大学のクラスで一番仲良かったやつに
 
「よう南、あのさあ、
司法試験の勉強一緒にやんねーか? 」
 
「司法試験? オレのガラじゃないわー、
ほら今オレ金髪だし(笑)
 
妙なタイミングで聞かれて、
ハッとしました。
もし1ヶ月早かったら、
きっと司法試験の勉強してたなって。
 
でももう迷いはなかった。
オレは音楽で生きていくんだと。
楽しいことなんてほんのわずかで、
苦しいことの方が多くても、
それでも絶対に音楽で生きていく。
 
司法試験も音楽も厳しさは違えど、
どちらもハンパじゃない道だろうなってことは
学生の僕でもなんとなくわかってた。
 
 
そっからです。さらに怒濤の勢いで
音楽にエネルギーを注ぎ込むのは。
持ってるエネルギーのすべてを
注いでいく感じっていうのかな。
 
 
プロになるには、
テクノでウットリしてる場合じゃねー!
ソニー、エイベックス、ビクター、
みんなが知ってるレコード会社に
オレの曲を認めてもらうにはどうしたらいい???
 
売り込みだ! とにかく売り込みだ。
歌ってもらうボーカリストも探さなきゃいけない。
ライブだってやらなきゃ。
業界人とか来てるかもしれないし。
 
 
でもインターネットなんてない。
 
 
スタジオの張り紙見て、
メンバー募集してるボーカルと会う。会いまくる。
ライブハウスとかクラブで歌ってるボーカルに
声をかける。かけまくる。
 
自分と同じタイプのクリエイターのやつとも
セッションできないか模索する。連絡しまくる。
ギタリストも、ドラマーも
面白そうなやつはどんどんセッションしまくる。
 
大学には時間がなくてとても行けない。
音楽にあてる金だってもっともっと必要だ。
 
 
そんな時、
当時付き合っていた彼女に言われます。
 
「あたしと、音楽どっちが大事なの??!!」
「うーん…ごめん、音楽だ」
「…ひどい!! もう別れる!!」
 
 
もう人生どうにでもなれ感に
満たされていきます。
当時の愛車RX-7(FC3S)で
公道を強烈な爆音でぶっ飛ばす。
エンジンの限界まで踏んで、
何もかも忘れたい気持ちっていうのかな。
(公道でこんなことしちゃ絶対ダメです^ ^;)
 
まぁ、RX-7は今も乗ってますけどね。
いまや旧車ですから、目の保養のために。
というか、あの頃の衝動を忘れないために。
 
後で知るんですが、
人生どうにでもなれ感は
音にツヤを与えますので、
実はかなり大事なことなんです。
ですが、みなさんは
絶対にこうなってはいけません(笑)
 
 
彼女にも愛想を尽かされました。
大学にもほとんど行けない。
司法試験とは真逆の世界に行こうとしてる。
 
…もう音楽しかない。
 
 
 
つづく