ボカロ。

 
 
 
ボーカロイドという技術は
流行を越えて新しいカルチャーとして
定着していっている感じがありますね。
 
曲のクオリティを上げたくて、
歌詞とメロディ、初音ミクや鏡音リン・レンなどの
歌は出来ているが、
アレンジだけなんとかしてほしい、
 
自分が持っている機材では
どうしてもイメージした音にならない…
 
原曲のイメージはそのままに
サウンドだけプロレベルのものに差し替えたい、
 
 
といった、これまでなかったような
新しいご依頼も色々と受けるようになりました。
 
 
ボーカロイドの画期的なところは、
自分の思うがままに歌わせることが出来ることです。
 
人力では到底不可能な速いパッセージや、
J-POPでは見かけないような
斬新な歌詞やメロディーワークなど
すべてが思うがままです。
 
 
そして何より、ニコニコ動画などを通して
リスナーにダイレクトに届けられるということです。
 
何しろダイレクトですから、
J-POPなど通常CDがリリースされるような
プロセスを経ません。
 
制作の過程で多くの人が楽曲に関わることで、
曲の方向性が変わってしまったり、
いわゆる「売れ線」に曲をねじ曲げられることもありません。
 
 
すべてが思うままリスナーに届けられるので、
実験的なものから、派手なものまで
受け取る人もそれぞれの感性で
曲を楽しむことが出来ます。
 
 
作り手の楽曲に込めたワクワク感が
直接聴き手に伝わっていくという、
音楽の本来あるべき姿がそこにあるんだと思います。
 
たくさんあるボカロ曲の中で、より注目されるには
そんな曲作りのワクワク感プラス、
アレンジやミックス、マスタリングなどで差をつけるのは
いい方法かもしれません。
 
 
確かにラフすぎるアレンジやミックスで
せっかくの歌詞やメロディーの世界観が
台無しになっている楽曲を見かけるのは
事実です。
 
 
ボーカロイドという技術だけが
目新しかった時代がここ数年の流れだとしたら
ここから先は、やはりクオリティ勝負に
なっていくのかもしれませんね。
 
 
海外でも注目され始めているボカロですが、
実は日本人ならではのワビサビの効いた
エッセンスが凝縮されているのも
ひとつの特徴かもしれません。
 
 
西洋文化も東洋文化も
分け隔てなく取り入れる和洋折衷な感性、
新しもの好きで派手好みみたいな粋な感性は
日本人だけのフィーリングなのかもしれないですね。
 
 
様々なクリエイターが初音ミクや鏡音リン・レン
 
巡音ルカやSWEET ANN、BIG AL などを使いこなして
 
新しい音楽像を構築していく様子はとても興味深くもあります。
 
 
これからの動向がますます楽しみです。