ミックス最初の関門

 
 
基礎こそ、絶対におろそかにしてはいけないものです。
 
基礎や基本概念というものは 往々にして退屈で地道なものですが、 必ず後々に生きてくるので 是非マスターしたいものです。
 

   

ミックスバランスこそ命。

 
 
ミックスの基礎は、ミックスバランスです。
 
そのバランス感覚がプロとアマチュアの差を分けます。 この部分は機器の差ではありません。
 
 
楽曲制作を始めたばかりの頃は、
 
「ミックスなんて音を混ぜるだけじゃん」
 
「機材さえ揃えればなんとかなるよ」
 
なんて、 ミックスやエンジニアリングを甘く見がちなものです。
 
 
ところが、作詞や作曲など楽曲制作そのものより、 エンジニアリングの難易度は違う次元で高いということを、 やがて思い知ることになるのです。
 
 
作詞や作曲などは ある種のセンスや才能に依るところが大きく、 まだ経験が浅くても 良いものを形にすることが出来たりします。
 
 
でもエンジニアリング全般、 またはアレンジやトラックメイクなど 高度なマニピュレートや 音響に関する専門知識が必要とされる分野では、 積み重ねた経験やスキルが物を言います。
 
 
その意味で、音楽という範疇の中でも 非常に難易度が高い分野と言えるでしょう。
 
 
 
「出来そうで出来ない」
 
 
世の中にはそう思えるものがたくさんありますが、 そうしたものは例外なく 特殊なスキルが必要とされる分野です。 傍目には簡単そうに見えたりするんですけどね。
 
 
 
 
ミックスについて話を戻しますが、 歌モノであれば、主役はもちろん歌です。
 
 
駆け出しのクリエイターがやってしまいがちなことは、 本来は歌が主役のはずなのに、 曲を作っているうちに、 カッコいいピアノのフレーズが、渋いベースラインが、 浮かんでしまって それを聴かせたくなってしまう。
 
 
その結果、どれも聴かせたい状態になってしまい、 皮肉なことに主役の存在感を消してしまうミックスに 陥ってしまうのです。
 
 

 

1番の教科書は…好きなアーティストの音源です。

 
 
 
 
 
好きな曲をクリエイターの目線で、 よく聴き直してみてください。
 
 
自分が作った曲と何かが違いませんか??
 
 
 
機材の差?
 
やっぱり、いいスタジオを使っているからすごいんだ!!
 
 
 
音楽経験の浅い人が作る音源は、 主役と脇役を曲の中で明確に差別化出来ていないものが 実は圧倒的多数なのです。 これは機器の差ではないんです。
 
 
特にダンスミュージックや打ち込みなどの 音楽を作っている人は、 とにかく音数が増えやすいです。
 
 
しょぼいフレーズをカバーするために、 違うサウンドでフォローする…
 
 
その繰り返しによって 音数だけが増えていき、 収拾が付かなくなるというわけです。
 
 
 
しかも、人間の耳は音を聴いているうちに どんどん麻痺していきます。
 
 
 
たいしたことのないフレーズでも、
 
→なんだか良く聴こえるようになってしまう。
 
 
 
次に来る展開がいいんだよなぁ
 
→自分だけが知っている状態。
 
 
 
それをこだわりだと言えばカッコいいですが、 ほとんどの場合は自己陶酔なことが多いです。
 
 
 
でも、どんなプロでも 最初はみんなその経験を経て スキルを上げていっているので、 ミックスバランスの感性は、 言ってみれば最初の関門なのかもしれませんね。
 
 
 
 
いざ立派なスタジオに入ることになって、 駆け出しのクリエイターほど、 ここは0.5dB上げて、 ここはディレイを一瞬だけ多くして、 オートメーションを書きまくって、 ドラムフィルの手数を増やしたり減らしたり、 ピアノの定位は2時半の方向で、 音源はあのメーカーでなきゃダメだ・・・ などなど、やたらと細部にこだわります。
 
 
 
でも実はこれはみんな経験することなのです。
 
 
 
この原因は、ミックスバランスを見失って、 曲の中で作り手自身が迷走しているからに他なりません。
 
 
 
木を見て森を見ず、の状態ですね。
 
 
 
プロのサウンドには無駄がありません。
 
 
 
すべての音に意味があり、 脇役は主役を引き立て、 主役は脇役に助けられている。
 
 
 
このベーシックな骨格が完全に出来上がっているので、 何dB違おうと、ディレイが掛かろうと、歪ませようと、 どんな音源モジュールを使おうと、 ちょっとやそっとじゃ、びくともしないのです。
 
 
この骨格とは、つまり楽曲の脚本にあたります。
 
 
脚本が良ければ、 キャスティングを誰にしようと、 面白い映画でしょうし、面白いドラマなはずです。
 
 
 
この基本が出来て、 はじめてディテールにこだわる意味が 生きてくるので、まずはあわてずに、 自分が好きなアーティストの曲を ひたすら何回も聴いてみることをお奨めします。
 
 
 
すでにみなさんはそれぞれ思い思いの、 すごい教科書を手にしているはずですからね。
 
 
   
ミックスについての細かい話や応用などは、 これからも書いていきますので、 参考にしてもらえたら嬉しいです。
 
   
 

 
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