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作詞・作曲・編曲の
料金相場
誰も教えてくれない価格や予算について


HOME | 作詞作曲編曲の料金相場と価格目安
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楽曲制作料(作詞/作曲/編曲)の目安
リアルな予算の相場

 

(作詞・作曲・編曲  オリジナル曲の制作オファー/
作曲・編曲/編曲のみオファー/その他全般)

 

アーティスト

 

制作予算について絶対に知っておくべき3つの知識

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制作費について様々な情報がネットで溢れていますが、残念ながらその多くは偏った主観が入っていたり、実際に則していない間違った情報が多く見受けられます。
ここでは、作曲や編曲をオファーするのにいくら費用が掛かるのか等を、きちんとした客観的な音楽制作の制作料相場を例に挙げて、メリットやデメリット、予算の違いの理由、注意点、音楽業界の常識なども含めて記していきます。
 

価格だけで決めると必ず失敗する

 
音楽は普通の買い物のように単純に「安いほどいい」とは言えない点に注意が必要です。なぜなら音楽は自分以外の誰かに届けることが前提であり、楽曲のクオリティが自分への評価に直結してしまうからです。これはYouTube動画で言えば動画チャンネルのクオリティが人気と直結することとまったく同じことを意味します。
 
予算をケチってしまい、案の定、成果が出ず夢や計画そのものが挫折、このパターンに陥ってしまう人が本当に後を絶たないのも絶対に知っておくべき重要知識として挙げておきます。
 
業界のプロたちの多くは、服や家電といった大量生産品の普通の買い物は価格.comなどを見て出費をとことんケチりますが、音楽や芸能、撮影やレコーディングに関しては絶対にケチることはありません。安物買いは余計に遠回りだということを経験で知っているからです。Youtubeの動画制作もまったく同じです。
ただし、お客さんが存在しない自分だけが楽しむ完全な趣味の音楽という場合は別です。最安値を探してみるのもひとつの選択肢です。
 
素人感満点のYouTube動画が親近感として生きる場合も時としてあると思いますが、テレビ番組と比べても遜色ない動画チャンネルに人気がたくさん集まってしまうのも確かです。テロップやフォントの質感に至るまで手抜かりはありません。YouTube動画はアマチュア品質とプロ品質の差がよくわかる一例でもあります。
 

「どこを目指すのか」で予算は決まる

 
音楽もどこを目標地点とするかで予算の考え方がまるで変わってきます。
 
・自己満足でいいならまずはアマチュア制作で形にしてみる(趣味費)
・プロ作品と渡り合うにはプロ制作しか選択肢はない(音楽活動費)
・好きなアーティストと同じ事をやってみたい(本気の趣味費)
・人気を得るために音楽をひとつの企画として考えている(戦略費)
・企画テーマソングの制作(宣伝費)
・DTMのスキルアップのためにプロの制作方法を知りたい(研究費)
 
予算の考え方においては「何をしたいのか」「何を目指しているのか」が最も重要なポイントになるのです。
様々な場面において「願いや目標のための自己投資」とも言えます。
 
普通の買い物は消えてなくなってしまう「消費」ですが、音楽制作は自分の可能性を高めていく「投資」でもあるのです。
 
 

「人(収益)」なのか「自分(趣味)」なのか

 
収益によってそれまでの予算をすべて回収出来てしまうのも、YouTube動画制作と同様に音楽制作の最も特筆すべき性質です。(ただしこれはプロ制作による商用音楽のみに限定されます)
 
一方で、自分だけの音楽を形にするという、お金だけでは計れない想いを抱く人もいらっしゃいます。
 
収益を目指すのであれば「人」に向けて予算を組む必要があります。
趣味であれば「自分」が許容できる予算を組むことになります。
 
そのような様々なケースを踏まえて、音楽業界の専門家たちの意見も交えつつ、正しい客観的な制作予算の実際をここに記させて頂きます。
 
 

 
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多くの人が知らない音楽制作機器についての超重要知識

 
プロスタジオ
 

【超重要】 アマチュア機器とプロ業務機器の違いはどれくらいあるのか

設備費の差は数千万円~1億円超  (DTM/宅録系はアマチュア制作機器となります)

国内、海外の99%のエンターテイメント作品はプロ機器を使用している
(テレビ・ネット・映画・ドラマ・アーティスト・CM・アニメ等)

その理由は音楽、映像、効果音、ナレーション、MA、テレビ/ラジオ局放映、ネット配信まで、各スタジオがプロ規格の制作機器でリンクしているため (派手で開放的なイメージのエンタメ業界ですが、制作プロセスは非常に保守的で堅実)

ゲーム音楽やアプリBGM等は独自の規格で制作されることが多いため、プロ規格に囚われずアマチュア機器使用も多い

個性が必要とされない汎用の背景BGM等はアマチュア機器完結のものもある
(一般YouTube動画のBGMや国内外のストックミュージック系)

これらの留意点は一般的にはほとんど知られていないため、プロアーティスト、タレントや芸能人などと同様の「正規の制作プロセス」よりも、単に価格のみを重視してしまい、結果的に水準に達せず失敗してしまう人が後を絶たない現状があるということは、音楽業界特有の知識として知っておく必要がある

 
 

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音楽制作のオファー先としては3つが考えられます。
(作詞・作曲・編曲の他、BGM制作なども含む)
 

1.個人制作者
500円~30,000円
非商用・素人品質/アダルト系含む/アマチュア機器使用

 

音楽は鳴っていればそれでOK(動画の背景音楽など)/販売予定はない/経歴実績問わず/とにかく安く

 

制作者は学生、サラリーマンなど兼業クリエイターがメインなので敷居が低い
おこづかい稼ぎが目的だったりするので制作者の入れ替わりが激しいのも特徴のひとつ

 

大企業や芸能事務所、プロアーティストからの依頼はほぼ存在しない(盗作や著作権関係、納期などの「事故」を非常に恐れるため)

 

2.音楽制作会社
30,000円~個別相談(法人・個人問わず)
(制作内容によって事前に予算が確定する)

商用プロ品質/テレビ・ネット配信等/プロ業務機器使用

 

販売、配信予定がある/収益やファンを得たい/顧客や視聴者など人に届けたい/プロと同じことをしたい

 

予算は少し高くなるが、1つの曲制作に注力してくれる制作方式
(ひとりひとり違うニーズにひとつひとつ形にしていく制作スタイルであることが多い)

 

制作者は専業のプロクリエイターのみなので初めての場合は敷居が高く感じる
音楽制作の難しい専門的なことは何でも直接プロに相談した方が良い

 

3.レコード会社
50万円~100万円超 (法人間取引のみ)
商用プロ品質/プロ業務機器使用

 

企業間プロジェクト/テレビやCMなどのメディア戦略/モデル・タレント起用など

 

予算が大きくなるため、ほとんどの場合は法人間取引となる

 

制作者は専業のプロクリエイターのみ

 
 

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1.アマチュア個人制作者
(アマチュア個人の兼業クリエイター/趣味・同人作家等)
使用機器=アマチュア機器 ※ノートパソコンやDTM、趣味系

アマチュア制作

 

BGM制作/料金相場 500円~1万円

編曲/料金相場 1,000円~2万円

作曲・編曲/料金相場 2,000円~2万円

作詞・作曲・編曲/料金相場 3,000円~3万円

メリット
制作料金の安さ
アマチュア制作者は数が非常に多く、依頼が混み合うことはまずない
SNSなど問い合わせの敷居の低さ

ジャンルによる価格変動が小さい(低品質のためとも言える)
デメリット 
楽曲盗用や品質面のトラブル(実際に曲を販売できない/収益性なし等)
連絡不通、納期や金銭トラブル
音楽制作に詳しくない人が価格のみで選んでしまう
アマチュア制作者ほど著作権の所在にこだわる傾向(実績を積んでいる途中にあるため)
楽曲制作に関する使用機材や品質、対応
ノートPC1台のみ等アマチュア機器による楽曲制作
非商用向けの楽曲品質(DTM系/趣味レベル)
主な顧客ニーズとその傾向
無料動画のBGMや非商用案件音楽
超低予算の制作案件(アダルト系含む)
有名企業やアーティスト活動での使用例はほぼない
安さのみ重視の場合に選択

 
料金相場は数千円~2、3万円(作詞や作曲含めても数万円)という価格帯が多く、楽曲のクオリティは非商用レベルのため価格と引き換えに品質を犠牲にする必要があります。ただ、SNS等を介して友人に曲制作を頼むような気楽さがあり、音楽制作のオファーに慣れていない人などには一定のニーズがあります。
 
主にパソコン1台での簡易な制作環境で完結、というような制作スタイルがほとんどとなります。アマチュア制作者が大部分を占めている現状があり、副業クリエイターが大半となるため、納期に関しては本業との兼ね合いや制作スキルの問題で1ヶ月~数ヶ月など長くなる傾向にあります。これは意外と一般的に知られていません。
 
主に無料動画やアダルト含めた超低予算案件のBGM制作やテーマ曲の作詞・作曲・編曲などに使用されることが多く、楽曲盗用に関するトラブルや、金銭的なトラブル、連絡不通などの事故も存在しており、楽曲品質よりも低予算のみを重視する顧客のニーズによって成り立っています。制作業務の品質や信用性を重視する有名企業や著名な作品などに利用されることはほぼありません。楽曲の盗作や改竄などの著作権侵害トラブルを最も嫌うためです。
 
また、アーティストやミュージシャンはプロ、アマチュア両者含めて、この価格帯で作詞や作曲、編曲をオファーし音楽活動を商用レベルで成立させている人はほぼ存在しないのが現状です。この予算帯であれば制作費よりも自身の音響機材費や音楽活動費に充てることを優先する人も多いですが、品質を犠牲にしてでも予算を抑えたい場合は選択肢のひとつとなります。まずはお試しとして商用非商用はともかく安価に作曲や編曲をオファーしてみたいというライトユーザー層のニーズがあります。
 

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2.音楽制作会社もしくはプロ制作者
(プロ制作会社/独立系プロクリエイター)
使用機器=業務用プロ機器 ※レコード会社等と同じ制作機器

プロ制作

 

BGM制作/料金相場 2万円~

編曲/料金相場 7万円~

作曲・編曲/料金相場 10万円~

作詞・作曲・編曲/料金相場 15万円~

メリット
プロ品質確保と予算圧縮のバランス
すぐ市販リリース可の商用クオリティ/収益性の確保
制作料以外は掛からないライセンスフリー方式
個人企業問わずオファーしやすい全方位型
デメリット
ジャンルによって制作予算に幅がある(要事前見積もり)
デモ音源や実績等の各社検討問い合わせの手間
オンライン進行に対する抵抗感(使用機器や完成度は対面方式とまったく同じ)
最もオファーが集中するゾーンになるため、混み合っていることが多い
楽曲制作に関する使用機材と品質
業務スタジオ等プロ機器による制作
小規模スタジオが多いがレコード会社との品質差はなくなっている
主な顧客ニーズとその傾向
多種多様な業界からのあらゆる商用音楽のニーズ
プロやアマチュアのアーティスト活動の音楽制作
安いほど良いが商用品質がすぐほしい
大規模予算を用意出来ないケース

 
音楽制作会社の制作料金の相場は、作詞や作曲・編曲の組み合わせ等もありますが2万円から50万円ほどまで幅があります。制作するジャンルや制作内容によって制作予算が違ってきます。また価格の差は人件費の幅であることも多いです。レコード会社のような大組織ではなく、すべてのプロセスでダイレクトな進行が可能なので、楽曲完成までの納期がスピーディーなのも特徴のひとつです。他業種に見られる制作プロダクションなどの在り方に近い制作スタイルとも言えるでしょう。
 
プロフェッショナルな制作機器さえ完備されていれば、小規模なスタジオや地方のスタジオであっても「楽曲のクオリティ面で大手レコード会社との差はすでになくなっている」という点はあまり知られていません。
 
従来より音楽業界では「制作時間=制作予算」が楽曲品質確保の大前提と言われてきました。つまり、制作時間が掛かる楽曲ほど制作予算も比例して掛かるということになりますが、無駄な制作時間は予算を増やしてしまうことになりますので、近年では逆に制作予算を事前に決めてしまって、制作時間を算出する方法が一般的になっています。その方が顧客側からすると、総額の制作予算が最初から決まっており何より安心だからです。
 
プロ品質を確保した上で制作費を大きく抑え込むには、無駄な人件費や事務手数料、中間マージンなどを大幅にカットする必要があります。 制作機器などの設備投資費を削ることは楽曲品質を損なうことになるので絶対に出来ません。そこで、作詞・作曲・編曲といった制作そのものに直接関係のないスタッフを極力減らして必要最小限の人員に絞ったり、オンラインに特化した制作プロセスなどで稼働している音楽制作会社が多いです。
プロアーティストに限らず一般ミュージシャンや音楽業界以外の一般企業など、全方位の人たちのオファーが業種問わず行き交うのが最大の特徴です。
 
より詳しくはこちら ジャンルによって違う作曲依頼方法
 

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3.レコード会社/大企業など
(所属作曲家/音楽レーベル等)
使用機器=業務用プロ機器  ※制作費の差は機器ではなく主に人件費の差

レコード会社

 

制作予算相場 50万円~100万円超
メリット
音楽業界のネットワーク
広告や放送媒体などへのアプローチ
人海戦術によるプロモーション
芸能界直結など業界内のつながりが強み
デメリット
制作料の他に様々な人件費やマネージメント費が掛かる
大組織ゆえの従来の制作プロセスと予算体系
ある程度のスケジュール幅を想定する必要性がある
永続的な著作権使用料の問題
楽曲制作に関する使用機材と品質
大規模な制作スタジオや海外エンジニアの手配等
最高品質の制作に関する設備投資
主な顧客ニーズとその傾向
放送やエンタメ業界など業界内部での関わりが多い
プロアーティスト活動の音源制作
予算にはこだわらず制作時間を確保したい
タイアップなどが決定しており複数企業間での取引

 
レコード会社の制作料金の相場は作詞・作曲・編曲の区分けなくトータルの制作費として100万円を超えることが通常です。制作者自身にはその制作費の内訳としての制作料がレコード会社から支払われる形になりますが、トータルの制作費としてはディレクターやマネージャーなどの人件費やマネージメント料などが乗っかっています。永続的な楽曲使用料のことも考慮する必要があります。作詞や作曲といった制作そのものは作詞家、作曲家、編曲家などそれぞれのレコード会社に所属する専属制作者が手掛けますが、企画やディレクションなど様々なポジションの人たちも間に入るので、オファーする側と制作者とは直接的な接点のないまま進行することも多いです。
 
音楽業界に限らず放送業界や広告業界、スポンサー各社など企業ネットワークを武器としており、それが最大の強みです。ネット先行のプロジェクトの場合などは制作予算に見合う費用対効果が得られるか検討の余地があります。また、音楽に限らずエンタメ界隈や芸能界など業界内部での取引が多く、予算面含めて一般企業はなかなか容易に入り込めない閉鎖的な一面もありますが、レコード会社や広告代理店を介さない自社発信型の企画やイベント案件など、ネット時代ならではの新しい形態のビジネスモデルも増えつつあります。
 
21世紀に入ってから音響技術の劇的な進化により、プロユースの制作機器のスペック差が少なくなっており、大規模な音楽スタジオでも小規模な音楽スタジオでも音質や品質に差がつかなくなったことも留意しておくべき点です。これはまだ一般的にはあまり知られていません。とはいえ撮影やPRなどで大規模な音楽スタジオを使うのは利点があるでしょうし、大組織の力でプロジェクトを推進していくメリットがあります。
 

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このように、音楽の制作には大きく分けて3つの制作スタイルがありますが、制作予算やオファーの内容に合わせて最も適切な方法を考える必要があります。