コード進行
STEP 0 (基礎レベル)
初心者のためのコード進行
STEP1 (実用レベル)
日本人が好きなコード進行
STEP 2 (応用レベル)
曲のレベルを上げるためのコード進行
STEP 3 (プロレベル)
実践編
※コード表記はわかりやすくするために、Cメジャー(Aマイナー)表記にしています。
コード進行とは?
コード進行の「正体」を教えます

「コード」
「コードネーム」
「コード進行」といいます。
メロディーが役者であるなら、コード進行はストーリーです。
コード進行が音楽の才能を飛躍させる。

コード進行のパターンの秘密
多くの人が好むコード進行は限られているのです。
音楽の謎を解く鍵は、やはりコード進行にあります。

音楽には黄金の「必殺パターン」がある
作曲は多くの人に誤解されています。
メロディーを作る才能が最大のテーマだと。
実はそれは違います。
メロディーなどはコード進行の前では赤子同然、いくらでも無限に瞬間的に生み出せるものなのです。
作曲家は呼吸をするように容易く新しいメロディーを生み出します。
即興でピアノを弾いて即興で作曲してしまうことが出来るのはなぜか。
その秘密を明かせば、やはり、コード進行なのです。
作曲家は、どうすれば人の心を動かせるのかを知っているのです。
つまり、コード進行の「必殺パターン」を知っているから、
左手でストーリーを組み立て、
右手で瞬間的にメロディーを生み出し、
人を感動させることが出来るのです。

コード進行とは
和音の組み立て方や並べる順序のことを言います。
どのようにコードを進行させるか、という意味で使われます。
ド・ミ・ソを同時に鳴らすと「Cメジャー」のコードになります。
ラ・ド・ミを同時に鳴らすと「Aマイナー」のコードになります。
このコードをどのように鳴らして、どのような順序で鳴らしていくか。
これがコード進行と呼ばれるものです。
ピアノを弾く人なら左手の伴奏、ギターなら指の押さえ方、
楽器を弾けない人ならシーケンサーでの伴奏の打ち込み方。
この方法論が適当だと作曲はまず出来ません。
何年もかけて、いつまで頑張っても鼻歌止まりでしょう。
適当にコード進行を付けていって感動させる曲は絶対に出来ないのです。
なぜなら、音楽の長い長い歴史の中で人が感動する曲のメカニズムが発明され構築されてきたからです。
コード進行をおろそかにするということは音楽の歴史を度外視することに他ならないのです。
たとえどんな天才でも人類の歴史には抗えないのです。

音楽は過去の大いなる遺産の「再構築」で歴史を作ってきました。
喜びの歌、レクイエム、神の賛美歌、宮廷音楽の様式美、大衆音楽の出現、ロックの発明、デジタルミュージックの進化、そのどれもが音楽の様々な「再構築」の中で新たな産声を上げてきました。
その「再構築」のひとつにコード進行も含まれます。
どのように和音を組み合わせたら感動的か、美しいか、勇ましいか、情熱、冷静、苦悩や悲しみ、感謝や希望、そのような人間が抱くありとあらゆる感性を音楽として表現できるかを過去の先人たちは人生を賭して生み出してきたのです。

コード進行はテクニックなどではありません。
そんな軽いものではなく、音楽への愛そのものなのです。
音楽の歴史に対する畏敬でもあります。
愛に様々な表現があるように、音楽にも様々な表現があるのです。
その表現の泉となるものがコード進行なのです。
メロディーなどはしょせん飾りで、音楽を形作っているものはコード進行だと言っても過言ではありません。
たくさんの音楽を愛し、たくさんのコード進行を愛したものほど
音楽の才能を開花させ、さらにはその才能を研ぎ澄ませていけるのです。
音楽への愛が誰よりも深いから、人を感動させる曲を瞬間的に生み出せるのです。
これを「作曲」と言います。