作曲とは
- 作曲の始め方
- 作曲の5大要素
音楽はそもそもどのような要素で成立しているのでしょうか?
それをまずは知ることから作曲への道程は始まります。
作曲とは「メロディー」「和音」「リズム」の3つで構成される
楽曲の心臓部とも言える音楽表現のことです。芸術表現と言っても良いでしょう。
現代ではさらに「ジャンル」「サウンド」の表現も加わり、
5つの要素で成り立っています。
「ジャンル」固有のメロディーの運び方、好まれる和音やリズム、
そのジャンル特有の「サウンド」の在り方といった要素です。
1.メロディー
皆さんが作曲と聞いてまず思い浮かべるのが「メロディー」でしょう。
ドレミファソラシドで構成されている音程の組み合わせは無限のメロディーを生み出します。楽しい曲、悲しい曲、カッコイイ曲、それぞれの曲の1番前面に立って「顔」となるのがメロディーです。曲を聴く人の耳に最初に飛び込んできます。
2.和音(コード)
和音とは例えば「ド・ミ・ソ」など違う音程を同時に鳴らした音のことです。ポップスの世界では和音のことを「コード」ということが多いですが、このコードこそが「曲を支配する」強烈な力を秘めているのです。メロディーが前面に立つ女優だとするなら、コードは作品を支配する映画監督です。すべては「コードありき」と言っても過言ではないくらいです。
3.リズム
リズムとは曲がどの拍子(ひょうし)によって鼓動しているか、人体で言えば血の流れのようなものと言えるでしょう。心臓がどのくらいの速さで鼓動し、どのような強弱で推進しているのか、曲が前に進んでいくエネルギーこそがリズムなのです。音符や休符の並べ方、これもリズムです。その並べ方によって膨大な数のリズムパターンが生み出されるのです。
この3大要素が作曲の骨格となるものです。
そしてこのトライアングルは三位一体となって、時には美しく、また時には激しい感性の塊となって音楽を形にしていくのです。
現代の作曲の5大要素

現代の作曲においては、さらに要素が加わります。
4.ジャンル
ポップス、ロック、バラード、R&B、ソウル、ハウス、エレクトロ、EDM、オーケストラ、アイドル、アニメ、ゲームミュージック・・・など音楽には様々な「ジャンル」というものがあります。それぞれが特異性を持ち、そのジャンルならではの作曲アプローチが必要になります。それぞれのジャンルの「様式美」というものがあるのです。
5.サウンド
それぞれのジャンルの特異性を最も顕著に示すのが「サウンド」です。バラードであれば美しいピアノや流麗なストリングス、ロックであれば攻撃的なギター、R&Bであれば最先端のリズムトラックなどです。これらのサウンドが「作曲にインスピレーションを与える」ことが多く、海外などではメロディーよりも先にサウンドを固めてから作曲に取り掛かることがほとんどだったりします。
ジャンルの追求やサウンドの構築というものは、制作機器や特殊な制作スキルなどが必要となってきますので、まだ作曲をしたことのない方はひとまず「ジャンル」「サウンド」のことは保留にしておいて、「メロディー」「和音」「リズム」をまずは頭に叩き込んでいくことが肝要です。
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