作曲の極意

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音楽制作会社ネクスト・デザイン

 
 

 

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曲のキーや音域について。

 

音楽の制作に役立つキーについての知識。

 

男性キー/女性キーの鉄則。

 


 

■実用的な音域の一覧■

 
 
歌メロの音域についてわからないという方は多いです。男性曲、女性曲で歌メロの音域が変わってきますので要注意です。
 
歌唱力の差に分けて図にしてわかりやすく説明します。特に最高音(トップと言います)に注目して、そのトップが気持ちよく聴こえるキー(調性)で曲を作ればいいのです。
 
移動ド についての知識も参考に。
 
 


 

歌唱力=アマチュアレベル~普通レベル

 

キー設定

 
歌唱力が普通程度またはやや不安がある時はこのキー設定が無難です。ファルセット(裏声)は使わず地声のみでの歌唱がほとんどです。アイドル曲や歌謡曲、フォークソングなどの曲に適しています。あるいは、高い音程が連続して出てくるようなポップス曲にマッチします。
 
歌唱力が未知数の場合は、このキー設定であれば高すぎて歌えないという事態は避けられます。
 


 

歌唱力=普通レベル~プロレベル

 

キー設定1

 
ボーカリストの魅力を引き出すキー設定です。最高音も高くなり音域も広がります。ファルセットを取り入れたり、地声でのハイトーンなどで表現の幅を広げます。バラードやR&B、また音数の多いデジタルポップス曲などでは、音に負けない突き抜けてくるような歌声を想定する場合に適しています。
 
ただし、連続して最高音が出てくるような曲では危険です。そのような曲の場合は最高音を半音下げてボーカリストの疲弊を防ぎます。
 


 

歌唱力=プロレベル

 

キー設定2

 
このキー設定では確かな歌唱力が要求されます。R&Bやソウル、バラード、ハイトーンなロックなど洋楽に多く見られます。最高音で突き抜ける歌声は間違いなく聴き手を魅了します。地声、ファルセット、ミックスボイスを縦横無尽に駆けぬけ、楽曲の表現の幅をプロフェッショナルな領域にまで高めます。
 
主旋(メインメロ)の最高音がたとえこれより低くても、上のハモで華やかに演出するという方法も視野に入れることができます。
 


 

歌唱力=神レベル

 

キー設定3

 
まさに天から降りそそぐ神々の歌声です。天使のように美しく悪魔のように凶暴な、至高の音楽がそこにはあります。宇宙を讃える聖歌隊の歌声は人間が生み出した崇高な芸術でもあります。
 
ポップスの世界では8オクターブの歌姫とか5オクターブの奇蹟などのキャッチコピーで多くの音楽ファンを魅了します。超高音域の歌声はまるで管楽器の音のようにも聴こえ、シンセサイザーのような超音波サウンドとして聴く者の耳に突き刺さります。
 


 

その他の実用例

 
 

歌唱力=アマチュアレベル
もしくは低くキメるR&Bやウィスパーボイス曲など

 

キー設定4

 
このキー設定は歌唱力がかなり心配な場合に適しています。歌が厳しいアイドルグループや歌の初心者などにはこのキー設定にして、音程補正を前提としてレコーディングを進めていきます。
 
あるいはまったく逆に、歌唱力は高くとも低音にこそ歌の魅力がある場合は、ハスキーでシルキーな倍音の特性を強調したり、ウィスパーボイス特有のエア感を演出したりします。歌が低い所ほどカッコイイ、そんなボーカリストにベストマッチします。
 


 

歌唱力=プロレベル
サビで最高音が連続する曲などに。

 

キー設定5

 
歌唱力は必須です。最高音が連続するようなメロディーラインや、高域に張り出すような歌声を狙う場合に適しています。
 
女性曲であれば曲の雰囲気に女の子らしい「ガール感」を出したい時、男性曲であればシャウトの連続や高音域での安定感が欲しい時にマッチします。
 


 

番外編

 

作曲力=プロレベル
1オクターブ内、同一調で作曲する。

 

1オクターブ内

 
 
「1オクターブで作曲できるようになればプロで飯を食えている」これは昔から音楽業界でよく言われていた格言のような言葉です。
 
1オクターブ内で作曲することの難しさ、作ってみればわかります。音程の高低差をつけにくい中で、いい曲を作ることの奥の深さ。
 
 
ファルセットも封印です。転調もしない。ただでさえオクターブ縛り、地声縛り、調性縛りの三重苦です。サウンドでの脚色もNGです。ボーカリストの技量はまったくナシとします。ゲームなら確実にハードモードです。
 
オクターブ内、地声のみ、転調禁止、
サウンドNG、ボーカル下手
 
この5つの縛りです。
 
 
ありふれたコード進行だけでポップなメロディーを生み出し、起承転結をつけて物語性を作っていくことになります。
 
 
キャッチーなメロディーセンス、誰でも歌えるポップ性、コード進行とメロディーの組み立て方の妙、音符の使い方、休符による仕掛け、符割りの引き出し、作曲に必要なあらゆる力が問われます。
 
 
作曲に自信のある方は是非挑戦してみてください。
 
 
 


 
 
 

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