コード進行  マスター
 

監修・制作
音楽制作会社ネクスト・デザイン

 

作詞・作曲・編曲

イメージやコンセプトをもとにご相談させて頂きながらオリジナル楽曲を制作致します。アーティストプロモーション、楽曲販売、配信等ご自由にお使い頂けます。音楽ビジネスで収益を得たいすべての方のために。

作曲・編曲

高度な音楽理論や特殊な才能が必要とされる作曲・編曲は、ご自身の歌や歌詞の可能性を飛躍的に向上させます。プロと完全に同等の楽曲を用意するための最もリーズナブルな制作が、この作曲・アレンジ制作です。

編曲(アレンジ制作)

クライアント様が制作されたメロディーやボーカルトラックを様々な楽器パートで装飾し、楽曲のグレードをプロレベルに一気に引き上げます。民生機とは一線を画すプロ制作機器を惜しみなく楽曲に投入致します。

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F on G の魔法

 
 
 
ドミナントの使い方は作り手の個性を表します。
 
 
ストレートに大げさに鳴らして、曲を終局に向かわせる。感動や情感を真っ直ぐに表現して、聴き手にダイレクトに伝える。
 
 
バラードなどでは
 

G→C

 
という全終止が多用されることが多いので、曲の終止感がよくわからないという方は、一般的なバラードの締めくくり部分を思い出してみてください。
 
いかにも終わりますよーという響きで、最後のフレーズが締めくくられるはずです。
 
 
 
これはこれで、聴き手に安心感を与える終わり方なので、言ってみれば、当たり前な終わらせ方なのです。
 
 
 
 
しかし、さらにひとつ上の作曲理論としては、いかに終止感に創意工夫をこらすか… そこにこそ、作曲家の個性が表れる部分です。
 

F on G

 
 
 
これはサブドミナントFと、ドミナントGを掛け合わせたようなもので、響きはFなのですが、ベースがGに行っているので、都会的でアンニュイな洗練された終止感を得られます。
 
 
 
これを覚えたての頃は、やたらとF on Gを鳴らしてしまいたくなるような魔法のようなコードと言えるかもしれませんね。
 
 
 
ドビュッシーもショパンもユーミンも、このF on Gを多用しています。
 
 
 
さらに代理コードを使って
 
 

Dm7 on G

 
 
でもいいわけです。
 
 
 
都会的なコード感という意味ではこのコードはハウスでも多用されているんですね。
 
 
 
ハウスという音楽は、元々「コード進行の実験場」という側面が強く打ち出されたジャンルでした。
 
 

|Dm7/G|Em7/A|

 
 
を無機質なピアノのコードリフを4つ打ちに乗せるだけで、すぐハウスになるはずです。
 
ストラト・ギターのカッティングやローズなどのエレピが、延々このコードを循環しているだけで、モデルショーや華美なイベントショー等が似合うようなハウス・トラックになります。
 
 
それぐらい、ハウスでは定番のコード感です。
 
 
ポップスに話を戻しますが
 
 

F on G

 
 
という都会派なコードは覚えておくだけで曲作りの幅が広がります。
 
 
 
サビだけでなく、AメロやBメロなどにも使えますし、ちょっとしたアクセントにも使えますので、是非試してみてください。
 
 
 
理論的に言えば、「導音の欠如がもたらす、調の整合性の瑕疵」とも言えるかもしれませんが難しい理論はいいんです。この響きが都会的だということを知っていれば。
 
 
 
 
きっと使っているうちに、このコードの心地よさにとりつかれているはずです。