コード進行  マスター
 

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音楽制作会社ネクスト・デザイン

 

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ハリウッド映画でよく使われるコード進行

 

ハリウッド

 


 
 
M2M: (C→D)  (主人公)
M6M: (C→F#) (宇宙)
M8M: (C→Ab) (素晴らしい)
M4m: (C→Em)(悲しみ、喪失感)
M5m: (C→Fm) (架空、中東)
m5M: (Cm→Fm) (不思議、超越)
m2M: (Cm→D) (謎めいた場面、ダーク)
m11M: (Cm→B) (ハリウッド初期劇伴)
m6m: (Cm→F#m) (敵対1)
m8m: (Cm→Abm) (敵対2)
 
 


 
大文字Mはメジャーコード
小文字mはマイナーコードを表します。
 
 
M2Mはトランスポーズ+2でメジャーコードからメジャーコードを意味し、
m11Mであればトランスポーズ+11(-1と同義)でマイナーコードからメジャーコードに動くということを意味します。
 
 
通常のダイアトニックスケールやコード進行からは逸脱します。
 
従来のコード理論で説明することも出来なくはありませんが、
こう動くことでこういった感情表現になると機械的に覚えてしまう方が効率的かもしれません。
 
 
 
多くのハリウッド映画の音楽がオーケストラがベースであるように、
やはりこのメソッドはオーケストラ曲で特に有効です。
 
 
 
m8mあたりはスターウォーズの帝国のテーマ等で有名ですが、
CmとAbmを1曲ずっと行き来するだけで終わる曲も珍しくありません。
 
 
その単調さをどう解決するかなのですが、
 
 
ストリングスの表現を変えたり(ビオラをメインにしたり、チェロに歌わせたり)、金管楽器や木管楽器の役割を4小節ごとに変化させたり、シンセや打楽器の音色を工夫したりなど、やはりオーケストラの方が音楽的なバリエーションを付けやすいのは確かです。
 
 
CmとAbmのそれぞれの構成音をオンコードにあて直して、複雑な分数コードで推移させていくのも面白いでしょうし、Cmの構成音Ebで最低音のサブベース(シンセベース)を配置して動かさない、あるいはブラスのトップノートをEbに固定して緊迫感を出すというのもアリだと思います。
 
 
 
 
このメソッドを組み合わせるのも良いと思います。
 
 
希望と絶望が同居しているようなディストピアを音楽で表現する場合、
 
 
M8M: (C→Ab) (素晴らしい)
M4m: (C→Em)(悲しみ、喪失感)

 
C-Ab-C-Em と、このように組み合わせてみる。
 
 
 
うまくいく場合とうまくいかない場合があると思います。
あらゆる音楽理論を駆使して整合性を作り出すか、
音色の妙で切り抜けるか、そこはみなさんの音楽センス次第だと思います。
 
それゆえ、このメソッドはプロにのみ許された高度な制作手法とも言えるでしょう。
 
シンプルなようでいて非常に奥が深い。
 
欧米の芸術大学ではこのメソッドを学術的に研究する専攻があるくらいアカデミックな音楽理論でもあります。
 
 
最後にこのメソッドについて説明してくれている動画を
参考資料として紹介させて頂きます。
 
 
How to Imitate a Whole Lot of Hollywood Film Music In Four Easy Steps
Scott Murphy