コード進行  マスター
 

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音楽制作会社ネクスト・デザイン

 

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作曲・編曲

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ユーロビート進行

 
 
ユーロビート。
 
 
最も日本人に好まれ、なじみの深い海外のダンスミュージックです。
 
 
 
なぜユーロビートが日本人に親しまれるのか?
 
 
その謎はやはりコード進行に隠されています。
 
 
ユーロビートのサビ部分などで多用されるコード進行は
 
 

|F |G |Am |Am|

 
 
です。
 
 
 
もしくは
 

|F G |Am |F G |Am |

 
 
 
コードの間合いは違いますが、いずれも「4-5-6」という動き方です。
 
 
 
 
いわゆる「哀愁ユーロ」などと言われる、メロディアスで切ないタイプのユーロビートは
 
 
 

|FM7|G|Em7|Am |

 
 
などが使われることが多く見受けられます。
 
 
このコード進行見覚えがありませんか?
 
 
そうです。
J-POP進行なんですね。 LinkIcon J-POP進行 詳しくはこちら
 
 
 

「4-5-6」
 
「4-5-3-6」

 
 
というコードの動き方は、最も日本人に好まれるものです。
 
それゆえに、ユーロビートが栄枯盛衰を繰り返しながら、長い年月の間、日本人に好まれてきたんですね。
 
 
 
ほぼすべてのユーロビートの構造は、このコード進行に集約されると言っても過言ではありません。
 
 

 
 
邦楽にユーロビート進行を取り入れると・・・
 
 
ユーロビート進行の「前進感」の後に、さらに後押しとして
小室進行の「センチメンタル感」を加えるとこうなります。
 
(鉄道イルカチャンネルより)
 
(サビパートは0:50~1:25あたりです)
 
明るさと切なさを組み合わせることで感情の振幅を表現できます。
曲は鉄道系コンテンツのテーマ曲で、 列車が前進していくイメージと車窓から流れるセンチメンタルな風景が交差する曲想になっています。
 
 

 
 
ユーロビートの歴史は80年代に始まります。
 
 
 
キャッチーなメロディーと、躍動感を生み出すこのコード進行は、世界中のチャートを席巻し、ポップス界におけるデジタル・サウンド黎明期と相まって、爆発的に世界各地に拡散していきました。
 
 
ユーロビート初期の名曲のひとつがこれです。
  
 
Rick Astley - Never Gonna Give You Up
 
 
サビ部分で

|FM7|G|Em7|Am |

 
 
のコード進行が使われていますね。
 
 
 
もちろん日本の当時のヒットチャートもユーロビート勢がにぎわせます。
 
リスナーはユーロビートだという意識はなくても、邦楽としてヒットしている曲を紐解けば、原曲は海外のユーロビートだったりすることが多かったのです。
 
 
例えば青春ドラマとして大ヒットした「スクールウォーズ」の主題歌「HERO」は、元々は海外でヒットしたユーロビートです。
 
 
その他にも
 
荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」
 
ウィンク「愛が止まらない」
 
等々、挙げたらきりがありませんが、これらの曲の原型はすべてユーロビートです。
 
 
 
ポップスシーンを席巻したその後、ユーロビートはクラブやディスコサウンドと接近し、スーパーユーロビートシリーズなどの作品に代表されるような、ある種のサウンド・フォーマットに乗っ取った形でそのアイデンティティーを確立していきます。
 
 
ディスコサウンド化してからのユーロビートの名曲といえば、「King And Queen」です。
 
転調も織り交ぜながら、このコード進行がフィーチャーされています。
 
 
  
その後、日本で最後にブレイクしたユーロビートは、NIGHT OF FIRE / NIKO あたりでしょうか。
 
 
流行り廃りの激しいダンスミュージックの世界で唯一、沈んでは浮かび、廃れてはまた流行り、栄枯盛衰を繰り返しているのもまたユーロビートです。
 
 
サウンドが目まぐるしく変わっても、ユーロビートが底力を持っている理由は、このコード進行が持っているパワーゆえなんですね。
 
 
かつてのパラパラブームの影響のせいか、チャラチャラしたイメージがつきまとうユーロビートですが、その音楽的な構造を分析することで、いろいろな発見があります。
 
 
 
 
またいつか、ユーロビートが復活して多くの人を楽しませる音楽として、再び現れる日が来るかもしれません。